
昔美味しいと思っていたけど、今食べてみると別に美味しくないものってある。
昔あんなに好きだったのに・・
まるで大好きだったアイドルが年を取って普通のおじさんになって無残な姿を晒しているのを見るような、なんとも言えない悲しい感じ。
たとえば、マクドナルドのハンバーガーとか、ピエトロのトマトソースパスタとか、カップヌードルとか、永谷園のお茶漬けの元とか。
結構本気で美味しいと思っていた。
今もどれもそこそこは美味しいと思う、けど凄く美味しいとは思わない・・
ピエトロは今や全国チェーンになっちゃってるけど、私が子どもの頃はまだチェーン展開しておらず、福岡の小さなパスタ屋にすぎなかった。子どもの頃その店に何度か行った事があったのだが、私の中では世界で一番美味しい食べ物だった。
今イオンの中とかにあるピエトロに行ってもあの頃のような感動的な美味しさはない。味の割に値段が高いな、とさえ思う。
パスタなんて今は食べようと思えばいつでも食べれるすっかり日常的な食べ物になってしまった。
でも、私の子どもの頃はそうじゃなかった。
昔うちの母親が料理上手な一般の主婦としてなぜか取材をうけて、全国紙に記事と写真が載ったことがあった。
私がまだ幼稚園生だったころなので、多分母はまだ二十代だったはず。
でもその料理というのが、「鮒の昆布巻き」。
なんか佐賀県の郷土料理の一つなのだが、それにしても渋すぎる。
なぜに、二十代でそのチョイス。
しかももともと保存食なので、そんなに美味しいものというわけでもない。
あんなもの大好きな子どもとか、絶対にいない、と断言できる、そういう味です。
昆布+醤油+川魚 そんな感じの味を想像していただければだいたいあってます。
今食べたら、ひょっとして美味しいと思うだろうか。いや、ないな・・
平成生まれの若者とかには、鼻でせせら笑われそうな話だけど、日本の食卓ってちょっと前まで本当にそんな感じだったんですよ・・・
さすがにうちの母でも鮒の昆布巻きとかもう作ってないけどね・・







